彼にとっての恋愛

恋愛華
不規則な生活のためか、体調を崩すことが多い。
そのため、せっかく休みをとって、彼との約束をしていても中止になってしまうことがちょくちょくあった。
私としては申し訳ないばかりのだが、謝ると大抵は「一緒にいられればいいんだ」の一言で許してもらえる。
これは、以前、看病をかって出た彼を私が断ろうとしたことがあったからだ。
予定を中止にしてしまって申し訳ない気持ちがまずあったし、風邪をうつしたりなんか出来ない。

ましてや、看病をしてもらうなんて申し訳ないことこの上ない。
相手だってせっかくとった休みなのだ。
休日ゆっくり、満喫して欲しい。
そう思ってのことだった。
しかし、それを断った時、珍しく電話口の向こうで彼の声色が冷ややかになった。
「なんで、弱っている時に頼ってくれないの。俺、そんな頼りない?」「それとも遠慮してるの?そんな関係でいたつもり無いんだけど。」「少しでも申し訳ないと思ってるなら、俺の我ががま聞いてよ。」「俺、君の看病がしたい。今、すごく、君に必要とされたいんだけど。」
今思えば結構キュンとくることを言われていたのだが、その時は彼の冷ややかな空気が怖すぎて、「すみません。お願いします。」しか言えなかった。
家に来た彼をドアを開けて出迎えたが、正直、ぼろぼろな格好だった。


寝間着にカーディガン。
顔はかろうじて洗って、髪はシュシュでまとめたが化粧をする気力はなかった。

彼はスーパーの袋に食材やらポカリやらを買い込んでいて、何と言うか準備万端だった。
結局、言われるままにベットに戻り食事をした。

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